推奨の強さは、介入の望ましい帰結（利益）と望ましくない帰結（不利益 — 害、負担、コスト）のバランスによって決まる。
もし利益が不利益を上回るなら、臨床医がその診断または治療戦略を適切に選ばれた患者に提供することを、ガイドラインパネルは推奨する。
もし不利益が利益を上回るなら、ガイドラインパネルはこのような戦略に反対する推奨を示す。
介入を支持する、または反対する推奨には、強い推奨と弱い推奨がある。
| バランス （Balance） |
望ましい効果が望ましくない効果よりもはるかに小さい | 望ましい効果が望ましくない効果よりもわずかに小さい | 望ましい効果が望ましくない効果よりもわずかに大きい | 望ましい効果が望ましくない効果よりもはるかに大きい |
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| 推奨 | 反対 | 支持 | ||
| 強さ | 強い | 弱い | 弱い | 強い |
ガイドラインパネルは通常、より大きな正味の利益となる管理選択肢を推奨する。
望ましい効果には、有益な健康アウトカム（例、健康関連QOLの改善、心血管イベントの減少、入院の減少）、負担の軽減、コスト節減などが含まれる。
望ましくない効果には、害、負担の増加、コストが含まれる。負担とは、たとえば、服薬の必要性または通院の手間などといった、患者または介護者（例、家族）が好まないかもしれない推奨遵守の必要性を意味する。
推奨作成者は、望ましい効果と望ましくない効果のバランスを検討する際に、いくつかの要因について検討すべきである。これらの要因については次項で説明する。