結果要約（Summary of Findings）(SoF) テーブルは、わかりやすく簡潔な表形式でシステマティックレビューの主な結果を提示する。SoFテーブルには、エビデンスの質、調査された介入の効果の大きさ、最重要アウトカムに関する入手可能なデータの総計といった、重要な情報が示されている。
GRADEエビデンスプロファイルとは異なり、SoFテーブルには各アウトカムのエビデンスの質の最終グレードのみが示される。しかし、GRADEproの利用者はエビデンスの質のグレードを得る前にこれらの判断をしなくてはいけない。
Summary of Findingsテーブルのための一般的テンプレート
GRADEproを使って作成される SoFテーブルの形式は、過去数年間にわたって、幅広い協議、利用者によるテスト、および評価を経て開発されたものであり、システマティックレビューの主な結果を最適に提示できるよう配慮されている。SoFテーブルのこの形式は、レビュー全般において一貫してかつ簡単に使用でき、意思決定者が必要とする最も重要な情報が含まれ、この情報が最適な形で提示されるように作られている。しかし、レビューによってはSoFテーブルの形式を変更したほうがよいこともある。
標準的な SoFテーブルには７つの列が含まれる。
- - 望ましい、あるいは望ましくない重要なアウトカムの一覧 (SoFに掲載できるのは最も重要なアウトカム７件までである)
- - これらのアウトカムによる典型的な負担の指標。すなわち、ベースラインリスクやベースラインスコア（対照群における最終値もしくは変化スコア）とも呼ばれる、対照介入の典型的リスクまたは典型的平均値、あるいは対照群イベント発生率。
- - 介入適用後のアウトカムによる負担の指標。すなわち、効果の大きさと想定（ベースライン）リスクに基づく、治療を受けた人あるいは曝露した人におけるアウトカムのリスク。
- - ２値アウトカムの場合、通常、テーブルにはリスク比、オッズ比、ハザード比が提示される。
- 当該アウトカムに関わる
- 各アウトカムの（アウトカムによって異なる場合あり）
- （必要であれば）
可能であれば、 効果の相対指標と絶対指標の両方を提供するのが望ましい。２値以外のデータの場合、SoFテーブルでは絶対指標のみ（連続データにおける平均値の差のような）、または相対指標のみ（例、time-to-event データにおけるハザード比）が表示される。
主要な比較が複数あるレビューにおいては、各比較の別個のSoFテーブルが必要である。
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