エビデンスプロファイルでは、金銭的価値だけではなく、必ず資源の利用を提示すべきである。
ガイドライン作成者は、コストの最良推定量ではなく、資源の利用の最良推定量を記録するとよい。コストとは、消費された資源と資源の単位あたりのコストとの積である。資源の単位あたりのコストには大きなばらつきがあるため、多種多様のカテゴリに及ぶ資源支出の合計コストを報告するだけでは、利用者は推定単位コストが自身の状況に適用できるかどうか判断するための情報を得ることができない
もしガイドライン作成者が代替管理戦略によって消費される資源を明記しているならば、ガイドラインの利用者は最も必要としている情報を知ることができる。というのは、ガイドライン利用者は次のことが可能となる。
- その資源の利用が自身の状況における診療パターンを反映したものかどうかを判断できる。
- 自らにとって最も関係の深い項目に注目できる。
- その単位あたりのコストが自身の状況に適用できるかどうかを確認できる。
資源の利用が明記されていない場合、解析者が注目したとは状況とは異なる状況の利用者は、介入に関わる増分コストを推定できない。